論語教育 道徳教育 論語は日本の文化 《徳=仁.義.礼.勇.智.謙.信.忠.寛》 孔子 儒教
序
學而第一
為政第二
八佾 第三
里仁第四
公冶長第五
雍也第六
述而第七
泰伯第八
子罕第九
郷党第十
先進第十一
顔淵第十二
子路第十三
憲問第十四
衛霊公第十五
季氏第十六
陽貨第十七
微子第十八
子張第十九
尭曰第二十
論 語
(里仁 第四)
仁 と 徳
04-01
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
里
(
さと
)
は
仁
(
じん
)
なるを
美
(
よ
)
しとなす。
択
(
えら
)
んで仁に
処
(
お
)
らずんば、いずくんぞ知なることを
得
(
え
)
ん。
04-02
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
不仁者
(
ふじんしゃ
)
はもって久しく
約
(
やく
)
に
処
(
お
)
るべからず、もって長く楽しみに処るべからず。
仁者
(
じんしゃ
)
は仁に
安
(
やす
)
んじ、知者は仁を
利
(
り
)
とす。
04-03
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、ただ
仁者
(
じんしゃ
)
のみ、よく人を好み、よく人を
悪
(
にく
)
む。
04-04
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
苟
(
いやし
)
くも仁に志さば、
悪
(
にく
)
むなき
なり。
04-05
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、富と
貴
(
たっと
)
きとはこれ人の欲するところなり。その道をもってこれを得しにあらざれば
処
(
お
)
らざるなり。貧と
賤
(
いや
)
しきとはこれ人の悪むところなり。 その道をもってこれを得しにあらざれば
去
(
さ
)
らざるなり。 君子は仁を去りて、
悪
(
いず
)
くにか名を成さん。君子は終食の間も仁に
違
(
たが
)
うなく、
造次
(
ぞうじ
)
にも必ずここにおいてし、
巓沛
(
てんぱい
)
にも必ずここにおいてす。
04-06
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、われはいまだ
仁
(
じん
)
を好む者、
不仁
(
ふじん
)
を
悪
(
にく
)
む者を見ず。仁を好む者はもってこれに
尚
(
くわ
)
うるなし。不仁を悪む者は、それ仁たるなり。
不仁者
(
ふじんしゃ
)
をしてその身に加えしめざればなり。よく
一日
(
いちじつ
)
もその力を仁に
用
(
もち
)
うるあらんか。われはいまだ力の
足
(
た
)
らざる者を見ず。けだしこれあらんか、われはいまだこれを
見
(
み
)
ざるなり。
04-07
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、人の
過
(
あやま
)
ちや、おのおのその
党
(
たぐい
)
においてす。過ちを観て、ここに
仁
(
ひと
)
を知る。
04-08
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
朝
(
あした
)
に道を聞けば、
夕
(
ゆうべ
)
に死すとも
可
(
か
)
なり。
04-09
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、士、道に志して、
悪衣
(
あくい
)
悪食
(
あくしょく
)
を恥ずる者は、いまだともに
議
(
はか
)
るに足らざるなり。
04-10
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、君子の天下におけるや、
適
(
てき
)
なきなり。
莫
(
ばく
)
なきなり。義をこれともに
比
(
ひ
)
す。
04-11
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、君子、徳を
懐
(
おも
)
えば、小人は
土
(
ど
)
を懐い、君子、刑を懐えば、小人は
恵
(
けい
)
を懐う。
04-12
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、利を
放
(
ほし
)
いままにして行えば、怨みを多くす。
04-13
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、よく
礼譲
(
れいじょう
)
をもってすれば、国を
為
(
おさ
)
むるにおいて、何かあらん。よく礼譲をもって国を
為
(
おさ
)
めずんば、礼をいかんせん。
04-14
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
位
(
くらい
)
なきを
患
(
うれ
)
えず、
もって立つなきを患う
。己を知るものなきを患えず、
知らるべきなきを患うるなり
。
04-15
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
参
(
しん
)
や、わが道は
一
(
いつ
)
もってこれを
貫
(
つらぬ
)
く。曾子曰く、
唯
(
い
)
。子
出
(
い
)
ず。門人、問うて曰く、なんの
謂
(
い
)
いぞや。曾子曰く、
夫子
(
ふうし
)
の道は
忠恕
(
ちゅうじょ
)
のみ。
04-16
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、君子は義に
喩
(
さと
)
り、小人は利に
喩
(
さと
)
る。
04-17
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
賢
(
けん
)
を見ては
斉
(
ひと
)
しからんことを思い、
不賢
(
ふけん
)
を見ては
内
(
うち
)
にみずから
省
(
かえり
)
みるなり。
04-18
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、父母に
事
(
つか
)
うるには
幾諫
(
きかん
)
す、志の従わざるを見ては、また敬して
違
(
たが
)
わず、労して
怨
(
うら
)
みず。
04-19
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、父母
在
(
いま
)
せば、遠くに遊ばず。遊ぶには必ず
方
(
ほう
)
あり。
04-20
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、三年、父の道を
改
(
あらた
)
むるなきは、孝と
謂
(
い
)
うべし。
04-21
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、父母の年は知らざるべからざるなり。
一
(
いつ
)
にはもって喜び、一にはもって
懼
(
おそ
)
る。
04-22
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
古
(
いにしえ
)
は、これを言わんとして
出
(
い
)
ださず。
躬
(
み
)
の
逮
(
およ
)
ばざるを恥ずればなり。
04-23
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
約
(
やく
)
をもってこれを失う者は
鮮
(
すく
)
なし。
04-24
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、君子は言に
訥
(
とつ
)
にして、行ないに
敏
(
びん
)
ならんことを
欲
(
ほっ
)
す。
04-25
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、徳は
孤
(
こ
)
ならず、必ず
鄰
(
となり
)
あり。
04-26
子游
(
しゆう
)
曰く、
君
(
きみ
)
に
事
(
つか
)
えて
数
(
しばしば
)
すれば、ここに
辱
(
はずかし
)
められ、朋友に
数
(
しばしば
)
すれば、ここに
疏
(
うと
)
んぜらる。
論 語 (里仁 第四 ) 終
[TOP]
孔子は、よきリーダーとなるために
人間としての「徳」を身につけなさい、そのための努力をしなさいと説いています。
四書五経は日本の文化
、
論語は小学生から学ぶ必須の書
( 人は心で動く ) ( 利をみて義を思う )
上に立つ者(リーダー)は、それなりの器量と人格がなくてはいけません
・仁 (思いやりの心)
・義 (人間としての正しいすじ道)
・礼 (他の人に敬意を示す作法)
・勇 (決断力)
・智 (洞察力、物ごとを判断する働き)
・謙 (謙虚、つつましくひかえめ)
・信 (うそをつかない約束を守る)
・忠 (まごころ)
・寛 (寛容、心が広く人のあやまちを受け入れる)
の自分を律する倫理性(徳)をもたなければならないと孔子は説いています。
(姉妹篇):
論 語Rongo: 原文,読み下し ,日本語Japanese ,英語English ,フランス語French ,ドイツ語German
序文
、
學而第一(学問のすすめ)
、
為政第二(政治)
、
八佾 第三(禮楽)
、
里仁第四(仁と徳)
、
公冶長第五(政治家人物評)
、
雍也第六(人物評・人生論・学問論)
、
述而第七(孔子)
、
泰伯第八(古代聖帝)
、
子罕第九(孔子の言行人格)
、
郷党第十(孔子の生活態度)
、
先進第十一(孔子の弟子批評と愛情)
、
顔淵第十二(孔子と弟子たちの問答)
、
子路第十三(政治と道徳)
、
憲問第十四(政治家人物論)
、
衛霊公第十五(孔子の教えの数々)
、
季氏第十六(孔子の言葉)
、
陽貨第十七(孔子の金言)
、
微子第十八(孔子の周辺について記述)
、
子張第十九(弟子たちの言葉)
、
尭曰第(天命の伝承)
参考資料
四書五経は日本の文化(朱熹集註)
、
論語はあらゆる教育の聖書[バイブルBible]
、
論語(原文,素読)
、
論語
、
論語(日本語)
、
論語(Analects of Confucius)A
、
B
、
(素読の思い出)
、
(すらすら読める論語)
(マンガ論語完全入門)
、
(論語:宮崎市定)
、
大学(だいがく)
、
中庸(ちゅうよう)
、
四書五経-日本語Wiki
、
論語-日本語Wiki
、
老子
、
荘子
、
空海
、
(論語指導士養成講座 1~24)
[TOP]
Copyright(c) 2001: ぷらっとさんぽ(-Prattosampo-) 江守孝三(Emori Kozo)