論語教育 道徳教育 論語は日本の文化 《徳=仁.義.礼.勇.智.謙.信.忠.寛》 孔子 儒教
序
學而第一
為政第二
八佾 第三
里仁第四
公冶長第五
雍也第六
述而第七
泰伯第八
子罕第九
郷党第十
先進第十一
顔淵第十二
子路第十三
憲問第十四
衛霊公第十五
季氏第十六
陽貨第十七
微子第十八
子張第十九
尭曰第二十
論 語
(述而 第七)
孔子について
07-01
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
述
(
の
)
べて
作
(
つく
)
らず、信じて
古
(
いにしえ
)
を好む。
窃
(
ひそ
)
かに
我
(
わ
)
が
老彭
(
ろうほう
)
に
比
(
ひ
)
す
。
07-02
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、黙してこれを
識
(
し
)
り、学んで
厭
(
いと
)
わず、人を
誨
(
おし
)
えて
倦
(
う
)
まず。
我
(
われ
)
において何かあらんや
。
07-03
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、徳の
脩
(
おさ
)
まらざる、学の講ぜられざる、義を聞いて
徙
(
うつ
)
るあたわざる、不善の改むるあたわざる、これ
吾
(
わ
)
が
憂
(
うれ
)
いなり。
07-04
子の
燕居
(
えんきょ
)
するや、
申申如
(
しんしんじょ
)
たり、
夭夭如
(
ようようじょ
)
たり。
07-05
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
甚
(
はなはだ
)
しいかな、わが
衰
(
おとろ
)
うるや。久しいかな、われまた夢に
周公
(
しゅうこう
)
を見ず。
07-06
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、道に
志
(
こころざ
)
し、徳に
拠
(
よ
)
り、仁に
依
(
よ
)
り、芸に
遊
(
あそ
)
ぶ。
07-07
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
束脩
(
そくしゅう
)
を行なうより以上は、
吾
(
われ
)
いまだかつて
誨
(
おし
)
うるなくんばあらず。
07-08
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
憤
(
いきどお
)
らざれば
啓
(
けい
)
せず。
(
ひ
)
せざれば発せず。
一隅
(
いちぐう
)
を
挙
(
あ
)
げて、
三隅
(
さんぐう
)
をもって
反
(
かえ
)
さざれば、またせざるなり。
07-09
子は
喪
(
も
)
ある者の
側
(
かたわら
)
に
食
(
しょく
)
するには、いまだかつて
飽
(
あ
)
かざるなり。子、この日において
哭
(
こく
)
すれば、すなわち歌わず。
07-10
子、
顔淵
(
がんえん
)
に謂いて曰く、これを用うればすなわち行ない、これを
舎
(
お
)
けばすなわち
蔵
(
かく
)
る。ただわれと
爾
(
なんじ
)
とのみこれあるかな。子路曰く、
子
(
し
)
、三軍を
行
(
や
)
らば、すなわち
誰
(
たれ
)
とともにせん。
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
虎
(
とら
)
を
暴
(
う
)
ち
河
(
かわ
)
を
馮
(
わた
)
り
、死して
悔
(
く
)
いなき者は、われ
与
(
くみ
)
せざるなり。必ずや
事
(
こと
)
に臨んで
懼
(
おそ
)
れ、
謀
(
はかりごと
)
を好んでなす
者
(
もの
)
なり。
07-11
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
富
(
とみ
)
にして求むべくんば、
執鞭
(
しつべん
)
の
士
(
し
)
といえども、
吾
(
われ
)
またこれをなさん。もし求むべからずんば、
吾
(
わ
)
が好むところに
従
(
したが
)
わん。
07-12
子の
慎
(
つつし
)
しむところは、
斉
(
さい
)
と、
戦
(
せん
)
と、
疾
(
しつ
)
。
07-13
子、
斉
(
せい
)
にありて
韶
(
しょう
)
を聞く。三月肉の味を知らず。曰く、
図
(
はか
)
らざりき、
楽
(
がく
)
をなすのここに至るや。
07-14
冉有
(
ぜんゆう
)
曰く、
夫子
(
ふうし
)
は
衛君
(
えいくん
)
を
為
(
たす
)
けんか。
子貢
(
しこう
)
曰く、
諾
(
だく
)
。われまさにこれを問わんとす、と。入りて曰く、
伯夷
(
はくい
)
、
叔斉
(
しゅくせい
)
は
何人
(
なんぴと
)
ぞや。曰く、
古
(
いにしえ
)
の賢人なり。曰く、怨みたるか。曰く、
仁
(
じん
)
を求めて仁を得たり。また何をか怨みん。出でて曰く、夫子は
為
(
たす
)
けざるなり。
07-15
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
疏食
(
そし
)
を
飯
(
くら
)
い水を飲み、
肱
(
ひじ
)
を曲げてこれを
枕
(
まくら
)
とす。楽しみまたその中にあり。
不義
(
ふぎ
)
にして富みかつ
貴
(
たっと
)
きは、われにおいて
浮雲
(
ふうん
)
のごとし。
07-16
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、われに数年を
加
(
くわ
)
え、五十にしてもって
易
(
えき
)
を学ばば、もって
大過
(
たいか
)
なかるべし。
07-17
子の
雅言
(
がげん
)
するところは詩、書。礼を執るもみな
雅言
(
がげん
)
なり。
07-18
葉公
(
しょうこう
)
、孔子を子路に問う。子路
対
(
こた
)
えず。
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
女
(
なんじ
)
はなんぞ曰わざる、その人となりや、
憤
(
いきどお
)
りを発しては食を忘れ、楽んではもって
憂
(
うれ
)
いを忘れ、老いのまさに至らんとするを知らずと
云
(
い
)
うのみ、と。
07-19
子曰、我非生而知之者、好古敏以求之者也、
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、われは
生まれながらにして
これを知る者にあらず。
古
(
いにしえ
)
を好み、
敏
(
びん
)
にしてもってこれを
求
(
もと
)
めし者なり。
07-20
子、
怪
(
かい
)
・
力
(
りょく
)
・
乱
(
らん
)
・
神
(
しん
)
を語らず。
07-21
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、三人
行
(
おこ
)
なえば
、必ずわが師あり。その善き者を
択
(
えら
)
んでこれに従い、その善からざる者にしてはこれを
改
(
あらた
)
む。
07-22
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、天、徳を
予
(
われ
)
に
生
(
しょう
)
ぜしならば、
桓
(
かんたい
)
、それ
予
(
われ
)
をいかんせん。
07-23
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
二三子
(
にさんし
)
は、われをもって隠すとなすか。われ
爾
(
なんじ
)
に隠すことなし。われは行なうとして二三子とともにせざるものなし。これ
丘
(
きゅう
)
なればなり。
07-24
子、
四
(
し
)
をもって教う。
文
(
ぶん
)
・
行
(
こう
)
・
忠
(
ちゅう
)
・
信
(
しん
)
。
07-25
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、聖人はわれ得てこれを見ざらん。
君子者
(
くんししゃ
)
を見るを得ば、ここに
可
(
か
)
なり。
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、善人はわれ得てこれを見ざらん。
恒
(
つね
)
ある者を見るを得ば、ここに可なり。
亡
(
な
)
くしてありとなし、
虚
(
むな
)
しくして
盈
(
み
)
てりとなし、
約
(
やく
)
にして
泰
(
たい
)
となさば、
恒
(
つね
)
あること
難
(
かた
)
いかな
。
07-26
子、
釣
(
つり
)
して
綱
(
あみ
)
せず。
弋
(
よく
)
して
宿
(
やどり
)
を
射
(
い
)
ず。
07-27
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、けだし、知らずしてこれを作る者あらん。われはこれなきなり。多く聞き、その善き者を
択
(
えら
)
んでこれに従う。多く見て
これを識りこれを知るは次なり
。
07-28
互郷
(
ごきょう
)
はともに言い難し。
童子
(
どうじ
)
、
見
(
まみ
)
えんとす。門人惑う。
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、その進むことを
与
(
ゆる
)
し、その退くを
与
(
ゆる
)
さざるならば、ただなんぞ
甚
(
はなはだ
)
しきや。人、己を
絜
(
きよ
)
くしてもって進まば、その絜きを
与
(
ゆる
)
さん。その
往
(
むかし
)
を
保
(
ほ
)
せざるなり。
07-29
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
仁
(
じん
)
、
遠
(
とお
)
からんや。われ仁を欲すれば、ここに仁
至
(
いた
)
る。
07-30
陳
(
ちん
)
の
司敗
(
しはい
)
問う、
昭公
(
しょうこう
)
は礼を知るか。孔子曰く、礼を知る。孔子退く。
巫馬期
(
ふばき
)
を
揖
(
ゆう
)
してこれを進めて曰く、われ聞く、君子は党せず、と。君子もまた党するか。君は
呉
(
ご
)
より
娶
(
めと
)
り同性たり。これを
呉孟子
(
ごもうし
)
と謂えり。君にして礼を知らば、たれか礼を知らざらん。巫馬期、もって告ぐ。
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、丘や幸なり。
苟
(
いやし
)
くも過ちあれば、人必ずこれを知らしむ。
07-31
子、人と歌って善しとすれば、必ずこれを
返
(
か
)
えせしめ、しかるのち、これに
和
(
わ
)
す。
07-32
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
文莫
(
ぶんばく
)
はわれなお人のごときなり。君子を
躬行
(
きゅうこう
)
することは、われいまだこれを得ることあらず。
07-33
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、聖と仁とのごときは、われ
豈
(
あ
)
にあえてせんや。そもそもこれを
為
(
まね
)
して
厭
(
いと
)
わず、人を
誨
(
おし
)
えて
倦
(
う
)
まざるは、すなわち
云爾
(
しかり
)
と謂うべきのみ。
公西華
(
こうせいか
)
曰く、
まさに
唯
(
しかり
)
、
弟子
(
ていし
)
、学ぶあたわざるなり。
07-34
子の
疾
(
やま
)
い
病
(
へい
)
す。
子路
(
しろ
)
、
?
(
いの
)
らんと請う。
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、これありや。子路、
対
(
こた
)
えて曰く、これあり。
誄
(
るい
)
に曰う、
上下
(
しょうか
)
の
神祇
(
しんぎ
)
に
?爾
(
とうじ
)
す、と
。
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、丘の
?
(
いの
)
るや久し。
07-35
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
奢
(
しゃ
)
なれば
不遜
(
ふそん
)
、倹なれば
固
(
かた
)
し。その不遜よりはむしろ
固
(
かた
)
かれ。
07-36
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、君子は
坦
(
たん
)
として
蕩蕩
(
とうとう
)
たり。小人は
悵
(
ちょう
)
として
戚戚
(
せきせき
)
たり。
07-37
子は
温
(
おだ
)
やかにして
厲
(
はげ
)
しく、
威
(
い
)
ありて
猛
(
たけ
)
からず、
恭
(
きょう
)
にして
安
(
やす
)
し。
論 語 (述而 第七) 終
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孔子は、よきリーダーとなるために
人間としての「徳」を身につけなさい、そのための努力をしなさいと説いています。
四書五経は日本の文化
、
論語は小学生から学ぶ必須の書
( 人は心で動く ) ( 利をみて義を思う )
上に立つ者(リーダー)は、それなりの器量と人格がなくてはいけません
・仁 (思いやりの心)
・義 (人間としての正しいすじ道)
・礼 (他の人に敬意を示す作法)
・勇 (決断力)
・智 (洞察力、物ごとを判断する働き)
・謙 (謙虚、つつましくひかえめ)
・信 (うそをつかない約束を守る)
・忠 (まごころ)
・寛 (寛容、心が広く人のあやまちを受け入れる)
の自分を律する倫理性(徳)をもたなければならないと孔子は説いています。
(姉妹篇):
論 語Rongo: 原文,読み下し ,日本語Japanese ,英語English ,フランス語French ,ドイツ語German
序文
、
學而第一(学問のすすめ)
、
為政第二(政治)
、
八佾 第三(禮楽)
、
里仁第四(仁と徳)
、
公冶長第五(政治家人物評)
、
雍也第六(人物評・人生論・学問論)
、
述而第七(孔子)
、
泰伯第八(古代聖帝)
、
子罕第九(孔子の言行人格)
、
郷党第十(孔子の生活態度)
、
先進第十一(孔子の弟子批評と愛情)
、
顔淵第十二(孔子と弟子たちの問答)
、
子路第十三(政治と道徳)
、
憲問第十四(政治家人物論)
、
衛霊公第十五(孔子の教えの数々)
、
季氏第十六(孔子の言葉)
、
陽貨第十七(孔子の金言)
、
微子第十八(孔子の周辺について記述)
、
子張第十九(弟子たちの言葉)
、
尭曰第(天命の伝承)
参考資料
四書五経は日本の文化(朱熹集註)
、
論語はあらゆる教育の聖書[バイブルBible]
、
論語(原文,素読)
、
論語
、
論語(日本語)
、
論語(Analects of Confucius)A
、
B
、
(素読の思い出)
、
(すらすら読める論語)
(マンガ論語完全入門)
、
(論語:宮崎市定)
、
大学(だいがく)
、
中庸(ちゅうよう)
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荘子
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空海
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