論語教育 道徳教育 論語は日本の文化 《徳=仁.義.礼.勇.智.謙.信.忠.寛》 孔子 儒教
序
學而第一
為政第二
八佾 第三
里仁第四
公冶長第五
雍也第六
述而第七
泰伯第八
子罕第九
郷党第十
先進第十一
顔淵第十二
子路第十三
憲問第十四
衛霊公第十五
季氏第十六
陽貨第十七
微子第十八
子張第十九
尭曰第二十
論 語
(泰伯 第八)
古代聖帝
08-01
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
泰伯
(
たいはく
)
はそれ
至徳
(
しとく
)
と謂うべきのみ。
三
(
み
)
たび天下をもって
譲
(
ゆず
)
り、民、得て
称
(
しょう
)
するなし。
08-02
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
恭
(
きょう
)
にして礼なければ
労
(
ろう
)
す。
慎
(
つつし
)
んで礼なければ
(
おそ
)
る。
勇
(
ゆう
)
にして礼なければ
乱
(
みだ
)
る。
直
(
ちょく
)
にして礼なければ
絞
(
せま
)
し。君子、親に
篤
(
あつ
)
くすれば、
民
(
たみ
)
、仁に
興
(
おこ
)
る。
故旧
(
こきゅう
)
遺
(
わす
)
れざれば、民、
偸
(
うす
)
からず。
08-03
曾子
(
そうし
)
、
疾
(
やま
)
いあり。
門弟子
(
もんていし
)
を
召
(
め
)
して曰く、
予
(
わ
)
が足を
啓
(
ひら
)
け、予が手を
啓
(
ひら
)
け。
詩
に云う、
戦戦兢兢
(
せんせんきょうきょう
)
として、深き
淵
(
ふち
)
に
臨
(
のぞ
)
むがごとく、
薄
(
うす
)
き
冰
(
こおり
)
を
履
(
ふ
)
むごとくせよ、とあり。
而今而後
(
じこんじご
)
、われ
免
(
まぬが
)
れしを知るかな、
小子
(
しょうし
)
。
08-04
曾子
(
そうし
)
、
疾
(
やま
)
いあり。
孟敬子
(
もうけいし
)
、これを問う。曾子、言いて曰く、鳥のまさに死なんとするや、その鳴くこと
哀
(
かな
)
し。人のまさに死なんとするや、その言うこと
善
(
よ
)
し、とあり。君子の道に
貴
(
たっと
)
ぶところのもの
三
(
さん
)
あり。
容貌
(
ようぼう
)
を動かしては、ここに
暴慢
(
ぼうまん
)
に遠ざかる。
顔色
(
がんしょく
)
を正しては、ここに信に近づく。
辞気
(
じき
)
を
出
(
いだ
)
しては、ここに
鄙倍
(
ひばい
)
に遠ざかる。
豆
(
へんとう
)
の
事
(
こと
)
には、
有司
(
ゆうし
)
存
(
そん
)
す。
08-05
曾子
(
そうし
)
曰く、
能
(
のう
)
をもって
不能
(
ふのう
)
に問い、多きをもって
寡
(
すくな
)
きに問う。有れどもなきがごとく、
実
(
み
)
てるも
虚
(
むな
)
しきがごとし。
犯
(
おか
)
さるるも
校
(
こう
)
せず。昔はわが友、かつてここに
従事
(
じゅうじ
)
したりき。
08-06
曾子
(
そうし
)
曰く、もって
六尺
(
りくせき
)
の
孤
(
こ
)
を
託
(
たく
)
すべく、もって
百里
(
ひゃくり
)
の
命
(
めい
)
を寄すべし。
大節
(
たいせつ
)
に臨んで奪うべからざるなり。
君子人
(
くんしじん
)
か、
君子人
(
くんしじん
)
なり。
08-07
子
(
そうし
)
曰く、
士
(
し
)
はもって
弘毅
(
こうき
)
ならざるべからず。
任
(
にん
)
重
(
おも
)
くして道遠し。仁もって
己
(
おの
)
が任となす。また重からずや。死してのち
已
(
や
)
む。また遠からずや。
08-08
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、詩に
興
(
おこ
)
り、礼に立ち、
楽
(
がく
)
に成る。
08-09
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
民
(
たみ
)
はこれに
由
(
よ
)
らしむべく、これを知らしむべからず
。
08-10
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
勇
(
ゆう
)
を好みて
貧
(
ひん
)
を
疾
(
にく
)
むは
乱
(
らん
)
す。人にして
不仁
(
ふじん
)
なる、これを
疾
(
にく
)
むこと
甚
(
はなはだ
)
しきは
乱
(
らん
)
す。
08-11
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、もし
周公
(
しゅうこう
)
の
才
(
さい
)
の
美
(
び
)
あるも、
驕
(
おご
)
りかつ
吝
(
やぶさ
)
かならしめば、その
余
(
よ
)
は観るに足らざる
なり
。
08-12
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、三年学んで
穀
(
こく
)
に至らざるは、
得
(
え
)
やすからざるなり。
08-13
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
篤
(
あつ
)
く信じて学を好み、死を守りて道を善くす。
危邦
(
きほう
)
には入らず、
乱邦
(
らんぼう
)
には
居
(
お
)
らず。天下道あるときは
見
(
あら
)
われ、道なきときは
隠
(
かく
)
る。
邦
(
くに
)
に道ありて、
貧
(
ひん
)
にしてかつ
賤
(
いや
)
しきは
恥
(
はじ
)
なり。邦に道なくして、富みかつ
貴
(
たっと
)
きも
恥
(
はじ
)
なり。
08-14
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、その位にあらざれば、その
政
(
まつりごと
)
を
謀
(
はか
)
らず。
08-15
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
師摯
(
しし
)
の始めは、
関雎
(
かんしょ
)
の
乱
(
おわり
)
のころおい、洋洋として耳に
盈
(
み
)
てるかな。
08-16
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
狂
(
きょう
)
にして
直
(
ちょく
)
ならず、
(
おろか
)
にして
愿
(
つつしみ
)
あらず、
(
こうこう
)
として信ならずんば、われこれを
知
(
し
)
らざるなり。
08-17
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
学
(
がく
)
は
及
(
およ
)
ばざるがごとくするも、なおこれを失わんことを
恐
(
おそ
)
る。
08-18
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
巍巍
(
ぎぎ
)
たるかな
、
舜
(
しゅん
)
、
禹
(
う
)
の天下を
有
(
たも
)
つや、しかしてこれに
与
(
あず
)
からず。
08-19
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
大
(
だい
)
なるかな、
堯
(
ぎょう
)
の
君
(
きみ
)
たるや。
巍巍
(
ぎぎ
)
たるかな
、ただ天を大なりとなし、ただ
堯
(
ぎょう
)
のみこれに
則
(
のっと
)
る。
蕩々
(
とうとう
)
たるかな
、民よくこれに
名
(
な
)
づくるなし。
巍巍
(
ぎぎ
)
たるかな
、その成功あるや。
煥
(
かん
)
として
、それ文章あり。
08-20
舜
(
しゅん
)
に臣五人あり、しかして天下治まる。武王曰く、
予
(
われ
)
に
乱臣
(
らんしん
)
十人あり、と。孔子曰く、
才
(
さい
)
難
(
かた
)
しとは、それ然らずや。
唐虞
(
とうぐ
)
の際、ここにおいて盛んとなす。婦人あり、九人のみ。天下を三分してその二を
有
(
たも
)
ち、もって
殷
(
いん
)
に
服事
(
ふくじ
)
す。
周
(
しゅう
)
の徳は、至徳と謂うべきのみ。
08-21
子
(
し
)
曰
(
いわ
)
く、
禹
(
う
)
はわれ
間然
(
かんぜん
)
するなし。飲食を
菲
(
うす
)
くして、孝を鬼神に致し、衣服を
悪
(
あ
)
しくして、美を
黻冕
(
ふつべん
)
に致す。宮室を
卑
(
ひく
)
くして力を
溝洫
(
こうきょく
)
に尽す。
禹
(
う
)
はわれ
間然
(
かんぜん
)
するなし。
論 語 (泰伯 第八) 終
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孔子は、よきリーダーとなるために
人間としての「徳」を身につけなさい、そのための努力をしなさいと説いています。
四書五経は日本の文化
、
論語は小学生から学ぶ必須の書
( 人は心で動く ) ( 利をみて義を思う )
上に立つ者(リーダー)は、それなりの器量と人格がなくてはいけません
・仁 (思いやりの心)
・義 (人間としての正しいすじ道)
・礼 (他の人に敬意を示す作法)
・勇 (決断力)
・智 (洞察力、物ごとを判断する働き)
・謙 (謙虚、つつましくひかえめ)
・信 (うそをつかない約束を守る)
・忠 (まごころ)
・寛 (寛容、心が広く人のあやまちを受け入れる)
の自分を律する倫理性(徳)をもたなければならないと孔子は説いています。
(姉妹篇):
論 語Rongo: 原文,読み下し ,日本語Japanese ,英語English ,フランス語French ,ドイツ語German
序文
、
學而第一(学問のすすめ)
、
為政第二(政治)
、
八佾 第三(禮楽)
、
里仁第四(仁と徳)
、
公冶長第五(政治家人物評)
、
雍也第六(人物評・人生論・学問論)
、
述而第七(孔子)
、
泰伯第八(古代聖帝)
、
子罕第九(孔子の言行人格)
、
郷党第十(孔子の生活態度)
、
先進第十一(孔子の弟子批評と愛情)
、
顔淵第十二(孔子と弟子たちの問答)
、
子路第十三(政治と道徳)
、
憲問第十四(政治家人物論)
、
衛霊公第十五(孔子の教えの数々)
、
季氏第十六(孔子の言葉)
、
陽貨第十七(孔子の金言)
、
微子第十八(孔子の周辺について記述)
、
子張第十九(弟子たちの言葉)
、
尭曰第(天命の伝承)
参考資料
四書五経は日本の文化(朱熹集註)
、
論語はあらゆる教育の聖書[バイブルBible]
、
論語(原文,素読)
、
論語
、
論語(日本語)
、
論語(Analects of Confucius)A
、
B
、
(素読の思い出)
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(すらすら読める論語)
(マンガ論語完全入門)
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(論語:宮崎市定)
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